「キョウルパダの人」も今や通じないかもしれませんが。(1)

何度か書いていますが、私は一時期、
(花儿楽隊に入れ込んでいたためw)韓国の音楽を全然聴いていない時期がありました。
2009年くらいが一番聴いていなくて、どのくらい聴いてなかったかというと、
その年に買った新譜はたった一枚だけ、ついでにYoutubeなどでの動画チェックも
ほっとんどしていなかったくらいでした。
その前年くらいまでは聯合ニュースのサイトに韓国歌謡新譜が丸々聴けるコーナーがあったり、
また当時はまだNAVERの視聴コーナーも日本から聴けたので
ちょいちょいチェックしてた筈なんですが…
 
で、その、たった一枚入手したアルバムというのがコレ↓
ユ・ヨンソク유영석のデビュー20周年アルバムです。↑


20年間の代表曲を、キム・ヨヌ、キム・ゴンモ、インスニ、ギュヒョン(Super Junior)など
いろいろな歌手達が歌ったトリビュート的なベストアルバムでした。


「90年代はプルンハヌル、W.H.I.T.E、2000年代に入ってソロも出し、ソングライターやPDとして、ラジオDJとして、何よりも「キョウルパダ」の人として広く知られるユ・ヨンソク。(中略)
彼の曲はいつも既聴感があるが、他のメロディメーカーと画す確固たる一線もある。
マイナー調の曲が極端に少なく、軽快なテンポの明るい曲かピアノに乗せたゆったりとしたバラードか、そのメロディラインはとてつもなくキャッチーでどこまでも美しい。」


上記は、今は無き雑誌「K-POP STAR」に書いた
ユ・ヨンソクのソロアルバム(2006)紹介文からの抜粋です。
手前味噌でなんですが、私はコレ以上に的を射たユ・ヨンソクの紹介文を日本語で読んだことがありません!
…もとい、ユ・ヨンソクの紹介文そのものを日本語で読んだことがありません…(とほほほほ)
今はどっちかというと、ハングル違いの俳優(유연석)の方が日本では有名だし…(しくしく)


気を取り直して、その、「キョウルパダの人」の「겨울바다」
彼のデビューであるプルンハヌル(푸른하늘 Blue Sky)のデビュー作でもあります。(1988)


非常に単純な曲ですよね…。歌詞も短いしメロディも定型。
当時の韓国の歌はだいたいこんなパターンだったんですが、
それでも当時の大学生を中心とした層には驚きと新鮮さをもって歓迎されました。
その頃の学生層向けノンポリティカル・スタンダードはこんな感じでしたから、
比べてみると違いがわかると思います。
いや、今聴くとどっちも古いですけどw、
70年代はじめにニューミュージックが登場した時の日本もこんな感覚で捉えたのかな、と。
(ますます話が古くなってすみません…私はリアルでは知らないっすよ…←しつこい)


●눈물나는 날에는 (1989)

1集で4人組だったプルンハヌルが3人組になり発表した2集から。
SG Wanna BE+がカバーしているのは私はあまりすきではなくて…(すみません)、
SJのリョウクがラジオで歌ってる動画を見ましたが、なかなか良かったです。
最初に出て来た20周年アルバムでキム・ヨヌが歌っているので、
キム・ヨヌの歌だと思ってる人が結構いるようです。
初期の歌は、歌ってる本人もまだ青臭いので、最近になってカバーされている作品の方がいいかもです。

●우리모두 여기에(1990)

3集ではついに2人組になってしまいました。
この3集というのは或る意味すごいアルバムで、なんと収録曲にマイナー調の曲が無い。
全8曲、最初から最後まで徹頭徹尾メジャー調。
なので聴いていてやたらと気持ちがいいアルバムです。
代表曲「우리모두 여기에」は、所属事務所・東亜企画のコンピレ盤のシリーズタイトルにもなりました。
ライブでは参加歌手のメンツが変わりつつも歌われ、
彼のアルバムにはこのように数人の歌手で歌い継ぐスタイルの曲が採用され続けます。
アルバムでの参加歌手はパク・ハッキ박학기、チャン・ピルスン장필순、オー・テホ오태호。

この東亜企画という事務所には、
キム・ヒョンシク、キム・ヒョンチョル、ピックァソグム、春夏秋冬、ハン・ヨンエ、パク・ハッキ、
トゥルグックァ、オー・ソクチュン、パク・スンファ、KONAなど、
当時”アンダーグラウンド”と言われた(今の韓国で行ったら"インディー”的な)
そうそうたる歌手が所属していました。
まだ韓国ポップスを聴き始めたばかりの頃は、この事務所のマークが入っていれば大丈夫、と
アルバムを購入する目安にしたものでした。
 
●어두운 하늘 아래서 (1990年)

ユ・ヨンソク初のソロアルバム中の曲です。91年のプルンハヌル4集にも収録。
ソロといっても特になにがプルンハヌルのと違うのかが…w
あ、ピアノ演奏のインストゥルメンタルが収録されている!
…そのくらいですかね?
バンドの頃も2人組になってからもソロも(言ってしまうとその後のW.H.I.T.Eでも…)
どれもそんなに変わらないかと…(多分みんなそう思ってると思うんだけど)。

大学生を中心としてある程度の支持はあったものの、
3〜4集あたりはやや停滞期だったようで、いわゆるヒット曲もなく、
特に4集は「悪くはないけどねえ」的なアルバムかもしれません。
個々の曲はいいんですよ。いいんだけど、ややメリハリが足りないかなという構成でした。

それで結構頑張って作ったね!感満載の5集から出たのがこのヒット↓
●자아도취 自我陶酔(1992年)
 
このミュージカル感を演出した手法は、
後のW.H.I.T.Eでも多用され、彼等の特徴となりました。
このヒットがきっかけで、これまでのアルバムも売れちゃって人気度も益々アップ、
さてこれから順風満帆…と思われたのも束の間。
まだまだこの5集がロングランしている真っ最中に、
プルンハヌルは次の6集を最後に解散します宣言が出たのでした。

●사랑그대로의 사랑(1993年)
これのナレーションが無いバージョンは、
未だにいろいろなところで使われるので非常に有名な曲ではないかと思います。
誰のなんの曲か知らなくても聞いたことは何度もある、みたいな。
6~7年前だったか、あるwebラジオを聞いていたら、このナレーションを
内容は全然違うんだけど釜山弁で延々とがなってるという曲が流れました。
なんじゃこりゃ?とあれこれ探しまわって3年くらい前にようやく探し当てたのが、
MCテヒョン태현 「가시나야」

タイトル曲はこっち↓
●오렌지 나라의 앨리스(1993年)


私が一番好きなのはコレ↓
●마지막,그 아쉬움은 기나긴 시간 속에 묻어둔 채(1993年)

参加している歌手はイー・スンファン이승환、ピョン・ジンソプ변진섭、チョ・ギュマン조규만、
パク・サンミン박상민、ユ・ヨンソク。
015Bの「이젠 안녕」がもう長いこと、卒業ソングとして君臨してますが、
この曲ももっと広まってもいいのになあと密かに思っています。

プルンハヌルは最後に2枚組のライブアルバムを発表して、
完全に解散し、その後再結成も一切していません。
私の個人的感想でいうと、このライブアルバムが、実は彼等の発表した
全てのアルバムの中で一番の作品ではないかな…と。単なる主観ですが。


ユ・ヨンソクのプルンハヌル編はここまでです。
このあとW.H.T.E編が続きますので、お楽しみに(してくださる方がどれだけいるのか…)
案外まっとうな、王道的な、非常にありきたりな(…)選曲になってしまいましたな。
もっと受けを狙うべきでしょうかw
次は頑張ります。
 

コメント
「東亜企画」で検索をしてたどり着きました。当方、韓国ロックのコピーバンドを結成し、東京は高円寺のロックバーで演奏しています。1/15(木)は東亜企画特集と題してトゥルグックァやキム・ヒョンシク、オットンナルの曲を演ります。定期的にやっていますので、何かの折にでもお運びください。
はやしばら様

お返事遅くなりましてごめんなさい。
コアな検索語でいらしていただきありがとうございます!
サイトも拝見いたしました。
西ヶ原…というともしかして今は調布にある大学の関係でいらっしゃいますか?
昔、あの大学朝鮮語科ご出身の方で、
やはりロックバンドを組んでおられた方を存じておりました…そういえば。
(全然違ったらごめんなさい)

なんとなく韓国ロックのコピーというと、
サヌリム、ソンゴルメ、シン・ジュンヒョンという印象が強いのですが(私だけ?)、
東亜企画アーティストというチョイスが非常に私のツボです。
是非動画など公開していただきたいですね^^

またどうぞよろしくお願いいたします。
  • Lucy
  • 2015/01/08 4:39 PM
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